研究内容紹介

1.研究内容の紹介

2.学位論文・修士論文・卒業論文の題目紹介


1.研究内容の紹介

 

a. 都市水害の防止・軽減にむけて

 1999年の福岡水害や2000年の東海水害のように、大規模な都市水害が顕在化しています。 海外でも、2001年の韓国ソウル市や2002年のチェコ・プラハやドイツ・ドレスデンで大規 模な水害が発生しています。
 本研究室では、このような今日的な課題である都市水害を対象に、 水害発生のメカニズム、水害の予測手法や災害の防止・軽減策 を研究しています。
 高度に発達し多層化した都市では、水害は思いもかけない被害をもたらします。 私たちは、研究事例をもとに、シュミレーション・モデルを開発し、水害現象の解析を おこなうとともに、水理実験によってその検証をおこなっています。 また、水害の防止・軽減策をハードとソフトの両面から研究しています。

b. 都市における水害の機構とその予測

 洪水、高潮、豪雨、あるいはそれらの組み合わせによって生じる水災害の 発生機構とその特性を、都市環境の変化と関連づけて解明しようとしています。
 また洪水氾濫、内水氾濫について、都市流域を対象として、豪雨から水害の 発生・拡がりまでの一連の流れを連続的に解析できる「都市水害モデル」を 開発し、解析をとおして都市の水害危険性を考察しています。

 

c. 都市特性を考慮した氾濫水理の研究

 地下空間を含み、高度・多層に発達した都市域での氾濫水の挙動を研究しています。
 建物群や道路網、下水道網を考慮にいれた高精度の都市域氾濫解析モデルや、 地下街・地下鉄内の浸水過程を表現できる地下空間氾濫解析モデルの開発を おこなっています。  また、大規模な市街地模型ならびに地下空間模型を用いた水理実験を実施して、 浸水に対する地下空間の危険性を明らかにしています。

d. 水害の防御システムの研究

 都市における水災害の防止・軽減のための技術や対策をハードおよびソフトの 両面から立案し評価する方法を研究しています。
 直接的な防御策としては、大深度地下を利用した地下河川を取り上げ、 その水理設計法を検討しています。間接的な防御策としては避難行動に着目し、 氾濫解析とリンクさせて避難行動解析を実施し、適切な避難のあり方を考察しています。 また都市水害モデルによるシミュレーション解析の成果を用いて、望ましい 治水対策のあり方について議論を深めています。

 

地下空間のモデル化

chika_model.jpg

 

流域のモデル化と用いる基礎式

ryuiki_model.jpg


2.学位論文・修士論文・卒業論文の紹介

ここ数年の学位論文・修士論文・卒業論文は以下のようになっております。

2005年度以降の論文は,概要をpdfファイルにて紹介しています.

= 2009年度 =

題目

執筆者

修士論文

淀川遡上津波の数値解析手法の開発とその応用

松宮 弘信

修士論文

都市水害の被害想定に関する研究

桑野 靖子

卒業論文

水難事故時に人体が受ける流体力に関する三次元数値解析

三輪 真揮

卒業論文

淀川大堰を越流する津波の三次元数値解析

湯浅 匡康

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= 2008年度 =

題目

執筆者

修士論文

東南海・南海地震発生時における淀川遡上津波の三次元数値解析

大塚 健太

修士論文

津波漂流物の三次元挙動解析手法の開発

永島 弘士

卒業論文

短時間集中豪雨がもたらす近年の水害及び水難事故に関する研究

大渡 慎也

卒業論文

三次元津波挙動解析における波力の予測に関する研究

中島 健輔

 

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= 2007年度 =

題目

執筆者

修士論文

都市水害時に発生する道路交通障害の予測と対策に関する研究

深草 新

修士論文

空間スケールを考慮した地下浸水の危険度予測に関する研究

山本 大介

卒業論文

東南海・南海地震津波による淀川の塩分溯上解析

松宮 弘信

 

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= 2006年度 =

題目

執筆者

卒業論文

豪雨による中小河川の洪水危険度解析 
−新潟県小木城川を例として−

大塚 健太

卒業論文

津波遡上に伴う漂流物の挙動に関する数値解析

永島 弘士

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= 2005年度 =

題目

執筆者

修士論文

三次元数値解析を用いた小規模地下空間の浸水予測

間畠 真嗣

卒業論文

都市水害時の交通障害に関する研究
〜京都市を例として〜

深草 新

卒業論文

小規模地下空間を対象とした浸水実験

山本 大介

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= 2004年度 =

題目

執筆者

修士論文

多層化した地下空間における浸水時の避難に関する研究

錦織 俊之

卒業論文

地下浸水時の危険度評価に関する研究

岩村 真理

 

= 2003年度 =

題目

執筆者

修士論文

地上部と地下空間を統合した都市水害モデルの開発

大八木 亮

修士論文

雨水貯留施設による都市水害抑制に関する研究

中川 吉人

卒業論文

地下空間を中心とした福岡市の浸水解析

間畠 真嗣

 


= 2002
年度 =

題目

執筆者

修士論文

地下空間の浸水危険性に関する水理学的研究

中井 勉

修士論文

市街地氾濫解析における下水道モデルの高度化に関する研究

相良 亮輔

修士論文

都市域河川の出水時危険度の評価法に関する研究

徳永 智宏

卒業論文

京都御池地下街の浸水実験

竹村 典久

卒業論文

枝線下水道を考慮した都市の浸水解析

錦織 俊之

 


= 2001
年度 =

題目

執筆者

学位論文

都市における氾濫解析法とその耐水性評価への応用に関する研究

川池 健司

修士論文

都市の多層地下空間における浸水解析法の研究

栗山 健作

卒業論文

複雑な地下空間における浸水解析

大八木 亮

卒業論文

都市水害にかかわる流域モデルの構築

中川 吉人


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